【保育園選び|安全管理の赤信号⚠️】

もうすぐ保育園の申し込み時期がやってきますね。

私も昨年、保活を経験したので、「どの保育園が一番いいんだろう?」と悩む気持ちはよくわかります。

私は以前、保育園でアルバイトをした経験があります。そして、看護師・助産師として病院で働いてきた中で、
安全管理について強く感じていることがあります
(ちなみに、病院では最も厳しいといわれる医療安全委員会に所属していました)

それは、

「どれだけ気をつけていても、人はミスをする可能性がある」

ということです。

人間の行動に伴って生じる意図しない誤りは「ヒューマンエラー」と呼ばれます。
その背景には、忙しさ、コミュニケーション、確認方法、環境、業務手順、その日の人員配置など、さまざまな要因が関係します。

だからこそ、「先生がしっかりしているから大丈夫」「ベテランの先生だから大丈夫」ではなく、

人が間違える可能性を前提として、
「間違えても重大な事故につながりにくい仕組みになっているか」を見ることが、とても大切だと考えています。

実際に、わが子が通っている保育園でも、
「牛乳は1歳になるまで飲ませないでほしい」
と事前に伝えていましたが、誤って提供されてしまったことがありました
(うちの子は、食いしん坊で後期食だと足りず困っていたので、完了食へ移行してもらったんです。でも完了食に牛乳がついていたので、1歳になるまでは飲ませないことができるのか事前に相談していました。牛乳のみ省くことができるとの答えを頂き、完了食へ移行しました。しかし、ついているものを除去するという行為は、誤って提供されることがありうると踏んでいたので、事前に家で牛乳は試していました)

幸い、自宅ではすでに牛乳を試しており、アレルギーがないことを把握していたため、健康被害には至りませんでした。

でも、この経験から改めて思ったのが、「ミスをする人がいるか、いないか」ではなく、
ミスが起きにくい環境をどうつくっているのか。

もしミスが起きたら、
どう共有し、原因を振り返り、次に同じことが起こらないよう改善するのか。

そこを見ることが大切だということです。

保育園を選ぶときに、ついついやってくれること=英語 リトミック プログラミング 水泳 食育…… など、
に目が向きがちですが、

一番大切なのは、命にかかわるような重大な事故を防ぐためにどのようなことをしていて、どのようなことをしないようにしているのか。だと思います

その視点から、保育園見学で私なら確認したい「安全管理の赤信号」をまとめました。

※この記事は、特定の保育施設について評価するものではありません。保育施設における事故防止・安全管理について、全国で発生している事故事例や公的な安全対策等を踏まえ、保護者が園見学をする際の一つの視点としてまとめています。また、ここで紹介する項目だけで保育施設の安全性を判断できるものではなく、事故が起こらないことを保証するものでもありません。

目次

午睡チェックを具体的に説明できない

質問
「午睡のときの安全対策について教えてください」

危険信号
「ちゃんと見ています」、「誰が」が曖昧
 
 例)「その日にいるスタッフが、ちゃんと見てます」「その日にならないとわからないんですが、確認しています」

理由
「誰が確認するのか」が曖昧なのも、注意したいポイントです。
例えば、「その場にいるスタッフが見ています」「みんなで見ています」という体制。一見、複数の先生が見てくれていて安心に感じますが、担当者が明確でないと、「ほかの先生が見ているだろう」とお互いが無意識に思い込み、結果として誰も確認していなかった、という“確認の抜け”が生じる可能性があります。そのため、「午睡中は、誰が確認を担当していますか?」と具体的に聞いてみましょう。

食事中に目が届いていない

乳幼児の食事では、窒息・誤嚥への注意が必要です。
実際に、保育園内での誤嚥・窒息による死亡事故は毎年発生しています(詳しくはこちら)

食材の大きさだけでなく、食事中の職員配置や見守り方も重要です。
おこさんの口腔機能の発達は、他の成長同様、個人差が大きく
「〇か月だからこの硬さ」「〇か月だからこの食材は食べれる」とはなりません。
そのため、個人ごとに大きさを変えてもえるかを確認しましょう

質問
「食事中の安全管理について教えてください」
「誤嚥・窒息しやすい食材について、園内でルールはありますか?また、どのような食材を認知していますか」
「離乳食の形態は、どう確認して進めていますか?」
「食事中に眠そうになった子にはどう対応しますか?」
「食事中は誰がどの子を見るか決まっていますか?」

危険信号
「誤嚥・窒息しやすい食材についてのルールはないのですが、すべて月齢に合わせて細かく刻んでおります」
「離乳食の形態は、月齢に応じて変えておりますのでご安心ください」
「食事中に眠そうになった子は起こしながら食べてもらっています。配膳できる時間が決まっているので」
「食事中は3名の保育士で見守っていますが、テーブルなど決まった配置はありません」

特に、テーブル担当や明確な担当場所がない場合、「ほかの先生が見ているだろう」とお互いが無意識に思い込み、結果として誰も確認していなかった、という“確認の抜け”が生じる可能性があります。特に、食事は命に直結するトラブルが起きやすく、最も危険な時間帯だと思っています。そのため、人員の配置については明確な回答が得られるか確認しましょう

アレルギー管理が「先生の記憶頼み」

質問
「アレルギーの場合、食事を誤って配膳しないようにどのような対策をしているか教えてください」
「調理はどのようにアレルギー食と通常食を作っていますか」
「仮に間違って配膳された場合のことは考えて対応策は練られていますか」
「アレルギー食だと誰がみてもわかるような工夫ってされていますか」

危険信号
・食器がアレルギー食と通常食で同じ、トレーの色が同じなどパッと見てアレルギー食と通常食の違いがわからない。
・調理担当が同じ
・調理時間が一緒
・アレルギーの食材名が書かれている紙や名前などがトレーに載っていない
・食べる場所が通常食のおこさんと同じ、または提供後にそばで見守る保育士がいない

理由
アレルギー対応は「除去食を作っています」だけでは不十分です。調理そのものが正しくできていても、
子どもの口に入るまでには、いくつもの「取り違え」が起こる可能性があるからです。

通常食を盛り付ける→アレルギー食を盛り付ける→調理室から保育室へ運ぶ→子どもの前に配膳する→こどもが食べる

このすべての工程で確認が必要で、逆を言えばこの工程のどこでミスが起きた場合、誤食してしまう可能性があります。そのため見た目で判断できるか(通常食と同じ食器・同じトレーで、見た目にもほとんど違いがなければ、取り違えに気づきにくくなります)アレルギー対応食だと分かる目印をつけているか、対象児がだれが見てもわかるようにしているか、など、「誰が見ても間違いに気づきやすい仕組み」になっているか確認しましょう。

また、違うアレルギーを持つお子さんが複数人いることも想定されます(Aちゃん:桃アレルギー、Bくん:小麦アレルギー)
その場合、アレルギー対応食同士の取り違えも防ぐ必要があります。そのため、料理する場所、料理する順番、作業導線、使用する器具の管理、食品の保管、職員同士の確認の仕方の細かいルールを確認しましょう。
もちろん、専用の調理スペースや専任の調理員が確保されていることは理想ですが、それが難しい施設もあります。大切なのは、「混入を防ぐ仕組みが具体的に決められているか」を見ることです。

調理室を出た後も重要です。調理担当者→保育士→子どもへと食事がわたっていくタイミングは特に取り違いが生じやすくなります(工程が増えれば増えるほど事故は起きやすくなります)
そのため、調理担当から保育士へ渡すときと、保育士から子どもへの配膳時の確認方法を確認しましょう。

乳幼児は、隣のお友達の食べ物に手を伸ばしたり、落ちている食べ物を口にしたりする可能性があります。

そのため、
アレルギー児の座席をどうしている?
食事中は誰が見守る?
他児の食事に手が届かないようどう工夫している?
食べこぼしや食後のテーブルをどう管理する? など、

「配膳後の誤食防止」についても確認してみてください。

危険な場所に子どもがアクセスできる

見学中は、階段、扉、窓、水、小さな物に手が届かないか。
家具による死角がないかを確認しましょう

みかづきでは、花小金井駅・武蔵小金井駅周辺をメインとし、ベビーシッターをはじめとする母子保健サービスを展開しています。みかづきでも、安全対策は最も重要な項目として対策を講じています。
ぜひ、みなさんの保活の参考になれば幸いです



参考資料
教育・保育施設等における事故情報データベース|こども家庭庁
保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)

この記事を書いた人

はじめまして 「みかづき」です
助産師としての知識と、子育て中の母としての経験をもとにママパパにいつかなりたい方から子育て中のお子さんとご家族をサポートしています。このブログでは、子育てに関する研究やガイドラインをもとに、「本当に大切なこと」をわかりやすくお伝えします。情報があふれる時代だからこそ、科学的な根拠を大切にしながら、それぞれのご家庭にあった子育てを一緒に考えていきたいと思っています

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